第151章 それはあなたの父がまだ継母を娶っていないからだ

「好き……うん、どれも好きだよ」

中野蓮は慌てて何度も頷いた。二人に誤解されたくなかった。

「それならよかった。蓮、さっきは単語の勉強してたの? えらいわねえ」

長谷川明子が目尻を下げて褒める。

蓮は照れくさそうに唇をきゅっと結んだあと、小さく笑った。

「新学期、いい成績取りたいんだ。そしたらママに、いい報告できるから」

その言葉に、明子は胸がきゅっとなるのを感じた。

「いい子ね。でも勉強は焦っちゃだめよ。今はまず、身体をしっかり治すのが一番」

「そうそう。何より身体が大事だからな」

長谷川圭史は、孫がまた母親の話に引きずられないよう、さりげなく話題をずらした。

「うん、...

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